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校長挨拶

やさしく・かしこく・たくましく生きる成小の子

 地域に恵まれ、地域に支えられてきた成田小学校は、創立149年の歴史と伝統が生きています。令和4年度は、新たに1年生92名を迎えて、全校児童632名、教職員53名でスタートしました。
さて、今年度の学校教育目標を本校開校からの「自主創造の精神に富む児童の育成」を継続し、さらに、具体的なイメージをもつために、少し範囲をせばめて、1年間追求したい資質・能力を「自尊感情育成」におきたいと考えています。

 コロナ禍において子供たちの学校生活は大きく形を変えました。「マスク」「ソーシャルディスタンス」「3密回避」。いわゆる「新しい生活様式」を模索しながら、感染拡大防止のために、様々な策を講じ学校は努力を重ねています。その中で、子供同士の距離感は確実に変化をしています。以前と比べて、行事の取組や授業中の話し合い活動に至るまで、なかなか思い切った活動が取りにくくなっています。一方で、この距離感を保った生活の変化は微妙に子供たちの生活にも影を落とし始めています。このような自らのアイデンティティを失っている今だからこそ、あえて育成を目指す資質能力に「自尊感情」をあげてみたいと考えたのです。

 自尊感情には3つの側面があります。1つは、社会的自尊感情。2つめが基本的自尊感情。そして3つめは基本的信頼です。この3つの側面に、本校教育推進の「やさしく」「かしこく」「たくましく」を結び付けて次のような具体的な推進を図ります。

(1)社会的自尊感情の育成(「たくましく」と関連して)
今までの学級経営が大切とした互いの褒め合い、認め合いは大切にしていきたいと思います。互いのよいところを言葉にすることで、やはり子供たちの「自己有用感・自己有能感」は確実に育成されます。また、学校生活は子供たちの「挑戦」の場を多数用意しているところです。この挑戦の心を克己し、「自己効力感」の育成にも努めていきたいと思っています。しかし、これらをつぶすストレスという名の圧力にも屈することのない能力も高めていきたいと思っています。

(2)基本的自尊感情の育成(「かしこく」と関連して)
基本的自尊感情育成のためには「共有体験」の場が必要です。これこそが、毎日積み重ねていく授業、そして定期的に実施される行事だと考えます。
現行の学習指導要領では、学習の方法として「主体的・対話的で深い学び」をあげています。主体的に取り組む学習の中で、友と対話という共有体験をさせます。そして思考力を使い、学習を深める中で、学習の本質に触れ、感情の共有をさせます。このような体験を毎日の学習の中で繰り返すことで、自己肯定感と自己受容感を高めていきたいと考えます。
また、行事も同じことが言えます。非日常としての行事の中で映る景色は、必ずや子供の中に友との共有体験、感情体験を生み出す機会となると考えるからです。

(3)基本的信頼の育成(「やさしさ」と関連して)
基本的信頼のベースは学級経営です。やはり安心して生活できるようになるには、約束事が守られ、「いじめのない」学級づくりが大切になるかと思います。その中で担任との人間関係も築かれることで基本的信頼関係は熟成されていくと考えます。

 このような、方針で1年間頑張ります。どうぞよろしくお願いいたします。

令和4年4月

成田市立成田小学校

校長 君塚 信宏

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